復興状況
六角堂の復興は、以下のような基本方針と経過のもとに進められています。
六角堂の復興の他に天心邸、長屋門の修復も行っています。さらに、地域振興のため日本美術院研究所の再建や、今回の大震災と津波を後世に伝えるために、海底調査によって引き上げられた品々や、復興までの記録を展示する復興記念館の建設を視野に入れ、六角堂を中心とした五浦地区全体の復興を計画しています。
六角堂再建の基本方針
- 六角堂は明治38年の創建当初の姿の復元を目指す。
- 瓦は、昭和38年の改修工事で新しく葺き替えられたが、明治38年当時の桟瓦(8寸幅)で復元する。
- 昭和38年の改修で変更された南側の出窓は、記録等を検討して当初のものに戻す。
- 昭和38年の改修で撤去された中央の六角形の炉を再現する。
- 土台の分析から、当初の外観を復元する。
- 窓ガラスは、当時の製法による再現を試みる。
- 建物全体の彩色は、明治38年当時のベンガラ彩色を研究して実施する。
- 土台の分析から、石垣は当初、茨城産の石灰岩の平詰みだったことが判明した。
- 露盤の宝珠は創建当初のものと推定されるが、破損が激しいため3Dスキャンにより当初の形態を復元し、その後実寸模型を作成し、完成させる。
復興の経過
6月
06月06日
調査
06月14日
設計
06月20日
工事
7月
07月07日
調査
07月20日
設計
8月
08月01日
調査
08月06日
PR
08月09日
工事
08月22日
設計
9月
09月13日
設計
09月15日
調査
10月
10月14日
調査
11月
11月02日
設計
11月15日
工事
11月15日
工事
11月18日
設計
11月21日
イベント
12月
12月07日
設計
1月
01月14日
調査
01月17日
工事
01月17日
工事
01月17日
工事
01月19日
PR
01月21日
イベント
01月27日
工事
01月31日
調査
2月
02月02日
工事
02月06日
工事
02月08日
工事
02月15日
工事
3月
03月03日
工事
03月06日
工事
03月12日
工事
03月19日
工事
03月21日
工事
03月25日
工事
03月26日
工事
03月27日
工事
03月27日
イベント
03月28日
工事
03月30日
工事
4月
04月02日
工事
04月06日
工事
04月09日
イベント
04月11日
工事
04月12日
工事
04月14日
工事
04月17日
イベント
04月26日
イベント
04月28日
完成
5月
05月19日
完成
05月19日
完成
皆さまのご協力ご支援のおかげで茨城大学五浦美術文化研究所六角堂は無事復興のシンボルとして五浦の海を目前に颯爽と蘇りました。御礼申し上げます。今後さらに、震災・復興の記録を後世に残すための記念館の建設、日本美術院研究所跡地の整備等も視野に入れ、六角堂を中心とした文化財の維持管理にも努力してまいります。
茨城大学では、明治・大正・昭和戦前期の六角堂を撮影した写真・資料等を探しています。
お持ちの方は、茨城大学五浦美術文化研究所 029-228-8425 までご連絡下さい。
再建プロジェクトをまとめた記録映像