兄頼朝との不和に苦悩する義経の物語に基づくもの。奥州へ逃れようとする義経の一行が辛うじて安宅の関を越えるくだりを描く。「小敦盛」と同様、天心の自筆草稿。ともにボストンでの作。執筆年代も、同じく明治37年ころと推定される。