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  観月会2025開催のお知らせ

観月会2025開催のお知らせ

2025年10月09日

研究所のあゆみ 

茨城大学五浦美術文化研究所(以下、研究所)は、2025年をもって70周年を迎えることとなりました。これまで本研究所を支えてくださった皆様には、この場をお借りし、感謝申し上げます。 

研究所は、1955年に財団法人岡倉天心偉績顕彰会の理事長・横山大観先生から茨城大学に寄贈され、岡倉天心先生及び広く美術・文化の研究を進めるとともに、長屋門、旧天心邸、六角堂などの天心遺跡を維持・管理してまいりました。その間、「五浦美術研究所」から「茨城大学五浦美術文化研究所」へと様変わりし、現在では人文社会科学、教育学を主とした複合的な研究組織となりました。 

六角堂は、2011年の東日本大震災における津波によって太平洋へ流出しましたが、多大なご支援を賜り、翌2012年に再建されました。今や復興のシンボルとも捉えられております。 

研究所周辺では、1997年に茨城県天心記念五浦美術館が開館、2024年にはチームラボ幽谷隠田跡、五浦幽谷隠田跡温泉が開設されるなど、様々な施設が誕生してまいりました。五浦は、昼は日本近代美術、夜は現代アートを楽しめる唯一無二のアートスポットとなっています。北茨城市も市政70周年ということで、その記念ロゴマークに六角堂が描かれるなど、地域のアイコンとして親しまれています。 

 

観月会について 

研究所では、2002年より「観月会」と冠した事業を開催しております。岡倉天心先生は観月園遊会を開催されておりましたが、このことを偲び、長年にわたって展覧会や講演会、茶会などの多彩な催しを企画してまいりました。 

70周年事業を開催するにあたっては、これまで研究所に関わってこられた皆様の積年の思いを感じ取っている次第です。この思いを今後も着実に積み重ねていくため、6月21日に実施した『観月会2025講演会 手塚雄二×小泉晋弥クロストーク「日本美術院の系譜-五浦で岡倉天心を語る-」』に続き、本展を企画いたしました。展覧会では、日本画家・手塚雄二氏(1953-)の作品「棗」を主として、「香合」「スケッチ」を展示いたします。茶道具の意匠は手塚氏の絵画世界そのものであり、形態を変えた「日本画」と呼べるでしょう。スケッチは、天心遺跡の六角堂(研究所)、天心遺跡記念公園(旧日本美術院五浦研究所跡)で描かれました。五浦の地で生まれた画家の視点をご堪能いただき、日本美術院の系譜を感じていただければ幸いです。 

なお、本展に合わせ、六角堂内にて研究所収蔵品《岡倉天心先生像》(平櫛田中作)、《黄瀬戸花入》(荒川豊蔵作)、を平櫛田中・荒川豊蔵からの寄贈当初の形式で特別展示いたします。 

(所長:片口)

 

詳細は以下のとおりです。

 

 

  

 

観月2025 特別展示「手塚雄二展-棗-」

会 場:茨城大学五浦美術文化研究所
会 期:2025年11月1日(土)~11月16日(日)
開 館:午前8時30分~午後4時30分(入場は午後4時まで)
休館日:11月4日(火)、10日(月)
入場料:400円(中学生以下は無料)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

令和7年10月9日
茨城大学五浦美術文化研究所